誰がために鐘は鳴る?

当ブログに掲載されている写真の無断転用を固く禁じます。

大腸を取った③オペ編

ここまでのあらすじ

限界メン地下オタクスーパーニート・私は盲腸をぶっ壊したためあれよあれよという間に盲腸をとることになった

 

  • オペ当日

朝はいつも通りに起きて、術衣(寒い)に着替え、エコノミー症候群予防のための医療用メディキュット(キツい)(暑い)を履く。

朝イチでの手術だったのでここまでを8時に済ませておき、時間になったら手術室に降りる。

母とも合流して、病棟の看護師さんと話しながら手術室に降りた。付き添ってくれた看護師さんが仲のいい知ってる方だったので安心〜

手術室につき(ここで母とは別れる)ロビーみたいな所で待ってる間「今期は医療ドラマの再放送多くておもろいね〜」とゆるい話をしていた。グッドドクターとコウノドリめちゃくちゃ泣けますよ

 

オペ室にて

呼ばれて中に入り、本人確認を済ませオペ室に入った。

前日にオペ看(手術室担当の看護師さん)(広瀬〇リス似)にお話を伺っていて、当日もその方が担当だった。

アリス「オペ室は全科のお医者さん揃ってるので何かあっても大丈夫です」

わたし「オペ室ってすごい」

手術台は思ったより小さくて、臨地実習で手術見学した時よりも小さく見えた。

最初に心電図や血中酸素濃度などなどを付け、いよいよ麻酔の段になった。

 

わたしvs麻酔

今回は手術に用いる全身麻酔とは別に「硬膜外麻酔」を痛み止めとして用いたのだが、硬膜外麻酔は意識がある下で行う。

詳しい説明は一般の皆様 - 麻酔を受けられる方へ|公益社団法人 日本麻酔科学会こちらにリンクを乗せるのでこちらを参照頂きたいが、

これが思ったより怖い。

麻酔科医「あの〜〜〜あれです、歯医者さんの麻酔みたいな」

病棟看護師さん「ここがいちばん痛い」

麻酔科看護師さん‪「ここだけ頑張ってもらって…」

オペ看さん「やるのとやらないのは数倍違うからここだけ頑張って」

と散々脅されていたものの楽天家な(肝が据わってるとも言う)私はそんなにビビってなかったが、

いざ背中でマーキングされ消毒されビニールかけて〜って支度してる間にビビり散らし、

まさかの大泣きしながら硬膜外麻酔をした(21歳女性)

オペ看さん「大丈夫よ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

と手を握られながら何とかまず局所麻酔をし、硬膜外麻酔のカテーテルを入れた。

まず最初に局所麻酔をするためカテーテル入れる時自体は痛くなかった。押されてる感覚だけあるので本当に歯医者さんの麻酔の感覚。

ちなみに背中向けた瞬間つけた心電図が爆速でなり始めて(動悸)死ぬほど笑われたし死ぬほど笑った(めちゃくちゃおもろかった)

 

続 わたしvs麻酔

硬膜外麻酔も終わり仰向けになり、事前に取っていた点滴ルートとマスクから麻酔をかける。

だんだん眠くなるというか意識がふわふわして来るのだが、このタイミングで

オペ看さん「なんか言いたいことある?」

えっそんな遺言聞く感じでフランクに聞かれたので

わたし「もし起きなかったら(推しの名前)って言ってください〜〜〜」

と答えておいた。これが手術前最後の記憶。

ちなみに余談なんですが、どうやら意識落ちる直前までずーっと推しの名前を呼んでいたようで、オペ看さんに「〇〇くん(推しの名前)って××くん?(同じ苗字の芸能人)」って聞かれて「ちがいます〜〜〜〜〜〜〜〜」って答えていた(この記憶はある)。みんなも意識落ちる直前なに口走るかわかんないから気をつけろよ

 

ちなみに麻酔は多分本気でかかりはじめて数秒で落ちた。眠くなるって言うか本当に意識がふわ〜とういて天井に向かって体が浮いてるような感覚だった。

 

大腸を取った②オペ前一週間

ここまでのあらすじ

なんやかんやで落ち着いていた持病が昨年12月に突如再燃、何とか寛解するも国試と就職をパァにして1年プー太郎が決まった矢先、コロナで本気の無職限界オタクに。コロナ禍で推しに投げ銭するだけの日々で体調を崩し、病院行ったら翌日入院になった

 

こうして入院生活がスタート

5/14(初日)

元気なので(元気なので)自力でガラガラキャリーケースとリュック、愛用のシナモンポシェット(※本人は21歳女性です)で全然元気にタクシーで病院へ。

手続きを済ませベットに到着、荷物をしまった後に点滴ルート取り。

主治医の先生の弟子みたいな先生が入院中の主治医になるとのことでその先生に取って貰ったのだが、点滴ルート取られながら(そういやこいつ昨日診察室にいたな…研修医かと思った…)と考えていた。

点滴ルートは取れたものの、今朝入院する直前に浴びたシャワーの際、顔を洗おうとして盛大に鼻に指を突っ込み、引くぐらい鼻血を出していたこともありルート採血が出来なかった(笑)いやおもんないけど

ので改めて採血を…まって…先生…?それシリンジですよね…?えっ…?

 

わたし「先生まって何ミリリットル採る?」

先生「10×2」

しぬて…

 

結局温情で(?)9ミリ2本にしてくれたらしいがさすがにちょっとクラクラした。

この日から絶食開始で点滴で生きていた。が、何しろ状態良く元気に入院なので安静度も何もなし、お風呂も入れちゃうとのことで特に何も困っていなかった。

安静度ってかなり重要で、今まで(可哀想なことに)緊急入院しかしたこと無かったので(ほんとに可哀想)、安静度が最大でも病棟内(同フロアのみ)だったが、今回は「制限なし」。

 

「制限なし」。

 

売店行けるし向かいの病棟から見えるみなとみらいも見に行っていいらしい。展望台あるんだよね。行ってやろうかな昼間。

 

そんなこんなで初日はのんびり過ぎていった。

昨年末入院していたこともあって顔見知りの看護師さんばかり(プチ情報:私は人の顔と名前を覚えるのが割と早いぞ!)で、向こうも覚えていてくださったおかげでかなり心強かった。

 

書き忘れていたんですが今回一応「虫垂摘出の手術」を目的とした入院で、一応手術する予定で(準緊急でねじ込んでもらった)動いていたのですがこの時点(初日)ではまだ確定じゃなかったらしい。そんなもんなん?

なので夕方に主治医にめちゃくちゃ意志を確認された。もう心は決まってるので…と思っていた。

ちなみにこんなに変わらず過ごしているけどSNSからは消えていました(草)多分この頃カメラロール全消ししてた(草)

 

5/15 

寝て起きたらちょっと推しへのモチベが戻る(チョロ)だがまだSNSは復帰できなかった…ものの…そろそろ安否を心配するLINEが届き始めて申し訳なくなったので1回だけつぶやいたさすがに。

昨日手術予定で動く意志の確認をしたので本格的に動くことになったが、予定日が1週間後の木曜と聞かされてビビる。術前の準備とか出来んの?!今日前週の金曜日だよ?!

ということで2日目にしていきなり呼吸機能の検査と心電図の検査へ

超元気なので(腹痛も治まっていた)入院患者パジャマに点滴棒を連れ、健康体のスピードで大学病院内をウロチョロ。ついでに売店も行ってみた。

ちなみになんですけど売店が医師フロアにあるんですよ。行ったのお昼時だったからかめちゃくちゃ美味しそうなお弁当超あって買いそうになった。いいなぁハンバーグ弁当。こっちは絶食だっちゅーのに…

 

この日も検査はふたつで終わり。こんなんで来週出来んの…?と思いつつ病棟に帰る。

ちなみに呼吸機能の検査って所謂肺活量のアレなんですけどなんか片方難しくて(?)過呼吸寸前までやりました。しぬわ

 

この辺からカルテにも手術予定で動くことが記されていたため手術準備が始まる。

看護師さんから術後のケアとか必要物品についての説明を受け、売店に買いに行き(お弁当…………………)、それを病棟の看護師さんからオペ室の看護師さんに渡していただき…と言った感じ。

 

5/16

精神的に生き返り(オタクはなかなか死なない)、SNSに顔を出し始め、好きなメン地下のツイキャスを覗くぐらいには(メンタルが)回復。

1番仲の良い友人にだけ入院した事、手術を受けること、SNSから消えた理由、全て話しました。

検査などは土日なので特になく、WiFiも手に入ったので配信見たり動画みたりして過ごす。

 

5/17

母の誕生日だった。母とは仲がいいので毎年祝っているのだが今年は不安にさせてしまったな。親不孝だな…と思いつつLINEはしっかり送った。

この日も検査などは特に無く、オペ準備のためのおむつ(トイレ行けないからね)や傷保護用の腹帯、おむつなどなどを買い揃えに行った。(お弁当…………………………トマトチーズハンバーグ弁当……………………………)

 

5/18

週も明け、いよいよオペが迫ってきた。

昼間に足の血栓予防を兼ねてエコーを行った。血栓の値が少し高いものの問題は無いだろうとの事だった。

担当医の先生も外科の先生に代わり、オペ三日前にIC(インフォームド・コンセント)を行った。

術式の説明、リスク管理、輸血の同意、など…

自分のことなのにまだ実感がわかなくて、興味深く聞いていた。

 元々昨年末に体調を崩した時にオペの話は出ていたし、その時に覚悟は決めていたから今更どうとかはあまり思わずに説明を受け、同意書にサインをした。

母は気を遣ってくれたけど思ったよりも大丈夫だった。なんでなんだろう。

オペするならTwitterで言わなきゃいけないよなぁ、もしものこともあるし。推しにも言わなきゃな…心配するだろうな…頭の中はそんなことばっかだった。

 

5/19

麻酔科の診察が入る。麻酔の説明とあとは歯とか喉のリスク、術後の痛み管理の話など。

今回は全身麻酔だったが、その前に硬膜外麻酔と言って背中にカテーテルを置き、術後の痛み止めを定時的に流す、所謂「オペのため」ではなく「術後の痛み止めのため」の麻酔も行った。これがあるのと無いのでは痛みが数倍違うらしい。

麻酔科の先生にもお会いし診察を受け、問題ないとのことで説明も受け、この日は終わり。

 

5/20

気づいたらオペ前日。

日中に麻酔科のオペ室医師やオペ室の看護師さんに改めて説明を受けた。

「何か不安なことありますか?なんでもいいですよ」と言われたもののもうここまで来たらなるようにしかならないので、都度気になったことだけ改めて確認していた。

Twitterでも言った。思ったより反応がきてびっくりした。心配されてたんだなーと思った。

 

推しにもDMした。Twitterではさらっと言ったし、人の前では気丈に振る舞えていたと思う。

でもここはダメだった。

前回入院しただけであんなに心配する優しい推しだ。こんなこと、オタクに言われても困るよな。本当にごめん。本当に悪いと思ってる。ごめんね。

でももし、明日目が覚めなかったら、君に何も伝えないままだったらきっと後悔すると思ったんだ。それに、君と何か、なんでもいいから「約束」を残していけたら、もしもの事があってもそれを導に帰ってこられる気がした。一人で帰ってこられる自信はなかったから。

もう散々病気で悩んだ人生で何回も投げ出したくなったけど、前回退院してから、コロナで会えなくなるまでの短い間に「生きる事」を肯定してくれたのは他でもなく今の推しだったから。

だから、誰にも言えなかった不安も少しだけ混ぜて、DMを送った。ごめんね。いつも君の優しさに救われてしまう。

 

まあこんなに思い詰めてはいたけど、あくまでフランクに、サラッと書いて送った。長くなるのはデフォ。ごめん。忙しいだろうに。

 

そんなこんなで前日が終わり、自分でも驚くぐらいちゃんと眠れた。

自分でも肝の太さに感心した。

 

 

大腸を取った①入院前夜編

大腸を取りました。一応生まれてこの方21年弱お付き合いしてきましたがおさらばしました。全摘ではなく一部ですが。

 

おそらくここで持病とも(完治こそしないが)一区切りとなるであろう事であったことと、全身麻酔というこの歳ではまだレア体験であろう事も経験したので備忘録がてらここに残します。

 

※消化器系の持病の為表現はぼかしますがお食事中は閲覧を控えた方が

 

ここまでのあらすじ

ウン年前の夏に潰瘍性大腸炎と診断を受け、1度は寛解→そこから昨年12月まで大きな再燃もなく能天気に好物のキムチを食べて生きていた

しかし現場帰りの夜中突然の下血→翌日そのまま緊急入院、虫垂炎と診断をされる。何とか寛解し何とか専門学校を卒業したものの国家試験は間に合わず受けられなかったため現在 無職二十代女性(実家暮らし)(限界メン地下オタク)となり、人生の夏休みを謳歌している。

 

入院まで

5/8

昨年末から服用していたステロイド剤をようやっと切り、副作用も徐々に抜け、糖質制限のおかげもあり徐々に体重が落ちてきたところにコロナでガチのニートになってしまっていた。

マジで推しのSNS更新しか楽しみがない中推しの無観客ライブが決まったり動画付きチェキを買ったりネットサイン会で推し以外にも買って遊んでいた中。

 

わたし「体調…………悪くね?」

 

ふと気づく。めちゃくちゃ胃が痛い。キリキリする。でもコロナで働けないストレスもあっただろうしまあこんなもんだろうと思っていた。

ので胃薬を飲み無観客ライブで騒ぎネットサイン会で騒いでいた。

ちなみにこの日は元々ダイエットも兼ねて断食しようと決め、具なし味噌汁に置き換えていた。(今思えば食っとけばよかった)

 

5/9

起きる。胃が痛い。ついでに右下腹部、そう盲腸、虫垂炎をやったあたりも痛い。

昨年12月のこともありめちゃくちゃ不穏だとは思ったが、とりあえず寝て治るかなーと思ってゴロゴロしてた。前日久々に無観客配信ライブで友達と電話して騒ぎすぎたのもある。と思っていた。

ちなみに食事はこの日も多分夜一食だけ。食欲が湧かなくて食べられず。

 

5/10

この日は推しユニの配信リレーがあった。割と全枠見ていたものの時折来る腹痛でそれどころじゃない。前二日ほど(断食も含め)ご飯をまともに食べられていなかったためお昼に起きた瞬間に低血糖で立ちくらむ。

何とか起きてウイダーinゼリーとグリーンダカラでとりあえず補給して横になったらいくらか軽減したのでシャワー浴び(割と回復していた)安静にしていた(あつもりをしていた)

 

5/11

いい加減親にバレる。病院行きたくなかったものの腹痛は収まる気配がなく、この日の夜に翌日(5/12)にかかりつけの大学病院に電話することを決める。今思えばここがいちばん体調悪かった。

 

5/12

昼間かかりつけに電話する。翌日朝イチに予約をねじ込んでもらい、とりあえずこの日は安静にしていた。5/9~11に比べるといくらか良くなっていて、ほぼほぼ食べられなかったおじや、うどんとかも少しだけ食べられるようになっていた。

 

5/13

朝イチでかかりつけへ。起きた感じはそんなに悪くなかった。

採血採尿CTレントゲン腹部超音波…と一通り1日かけ行い、結果は虫垂の炎症。かなり悪いとの事。採血の炎症の値が確かにちょっとビビるぐらい悪かった。

正直「じゃあそのまま上あがって貰って」(=上(病棟)、すなわち緊急入院)も覚悟したものの、

急を要する様子ではなかったためにとりあえずこの日は帰宅し、明日改めて計画入院となる。

余談だがこの日の夕方15時ぐらいから入院ではなく推し事に関して病みすぎて約2日Twitter浮上できずにいたらたった2日なのに生死を心配されました ツイ廃って死んでられない…

一時帰宅(仮釈放?)されたあとは(慣れたくて慣れた訳ではない)慣れた手つきでキャリーケースに必要物品を入れ寝た。

Twitterで言う気にはならなかった。

一ヶ月後には推しのグループのワンマンライブがあり、招待もやるつもりだった。コロナでやれないかもしれなくてもその日だけは。せめて空けておきたかった。

行けるかわからないワンマンライブ、検査のタイミングと販売時間が被って買えなかったビデオ特典会、推しに心配かけたくない、などが重なり、カメラロールにあった推しのデータを全て消し二日引きこもった。手術になるかも、という怖さよりも何よりも推しのワンマンが先に頭を過った。

まあ一日半落ち込んだところで今の私から推しが居なくなったら何も無くなること、今の推しは前回入院した時も知っていて、今回までの短く少ない時間の中でも私が推しのオタクでいること、ひいては生きている事を肯定してくれていた。その事を思い出して結局オタクとして死なずに戻ったわけでした。

 

 

さてここまでが入院前夜。奇しくも初めての計画入院とのことで万全の準備で挑んでいます。

 

続きは気が向いたら。オペ前1週間の流れを書きます多分。

春の祝祭

※個人的見解を多分に含みます。あくまで一個人の見解となります。

 

 

ディズニーイースターの季節が終わりました。

毎週2日、多い週は4日。

舞浜にディズニーイースターのショーのために通っていました。字面にすると改めて正気じゃないなと思いましたが私よりもっと通ってる人はいるのであえて触れないでおきます。

今回、イースターの期間に行われていたのは「ファッショナブルイースター」です。

以下は公式サイトから引用。

 

 

カラフルで華やかなコスチュームを身にまとったディズニーの仲間たちと、アメリカンウォーターフロントロストリバーデルタなどの4つのテーマポートから集まったイースターファッションに身を包んだアーティストたちによる、春の祝祭。(公式サイトより) 

との事で少し補足すると ミッキーとミニードナルドとデイジーグーフィーとマックスチップとデールの4グループに分かれ、

それぞれアメリカンウォーターフロントアール・ヌーヴォーミステリアスアイランドのスチームパンクロストリバーデルタマジックリアリズムマーメイドラグーンのアクアポップのテーマに合わせたファッションを披露してゲストと一体となり春を祝うファッションの祭典となっています。

華やかなコスチュームに個性豊かなデザイナーたちでとても人気のあるショーで、私も秋のディズニーハロウィンとこのショーのために年間パスポートを買いました。

また、今年は

東京ディズニーリゾート35周年“happiest celebration

が開催されているため、ダブルで祝祭感があります。めでたいね!

 

 

 

 

ファッショナブルイースター、私は2ヶ月ほどのイベント期間の中で合計34ステージ、見ていました。1日2公演だったことを考えると…ヒッ

それほどまでにのめり込むのには理由があるんです。このショーの魅力を思い出を交えつつ備忘録としてここに残しておきます。暫しお付き合いいただければ幸いです。

 

 

 

 

衣装について

ファッショナブルには「流行の最先端」という意味があるそうで、その名の通りファッショナブルイースターではミッキーたちがそれぞれ華やかなコスチュームで登場します。

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こちら右上から

ミッキー&ミニーのアール・ヌーヴォー優美な曲線が特徴的な華麗なデザインのコスチュームです。

その下がドナルド&デイジースチームパンク歯車や針金、機械的なデザインが特徴になっていて洗練されたものになっています。

その下がグーフィー&マックスのマジックリアリズム自然の力強さを表したデザインになっていて、草花のモチーフが多く使われています。

左側2枚がチップ&デールのアクアポップ。

キラキラと輝く水面を思わせるラメの効いたデザインにヒトデや貝などの海の仲間たちが彩豊かに飾られています。

 

そして全デザイン共通なのは頭にかぶっているイースターバニーボンネット。

うさぎの耳を模した飾りがついたイースターの帽子の事なのですが、こちらも全デザインそれぞれのファッションのモチーフがふんだんに盛り込まれていてとても洗練されたものになっています。私はデザイナー4名にそれぞれ大きめのハムを送りたいです。

初年度の2015年ではそれぞれのファッションデザイナーがデザインしたお衣装になっていて、少し違うものになっているのですが、(こちらも可愛らしいです)

2017.2018年のショーで着用されたこのお衣装は「デザイナーのデザインを元にミッキーたちがアレンジを加えた」ものになっています。こちらもハムを贈りたい

 

2017年までは各テーマポートにわかれそれぞれのファッションを披露し合うファッションショーだったのですが、

今年行われたファッショナブルイースターは、

各テーマポートのコーナーが終わった後にミッキーからある一言が。

 

 

「君たちがもっと仲良くなれるように僕達からプレゼントを用意したんだ!」

 

 

そういってハーバー沿岸全域に散る仲間たちの名を呼び、それまで乗っていた自分のチームの船(バージと言います)から別のデザイナーのバージに、チームの枠を超え乗り換えていきます。

お気づきかとは思いますが、それぞれのチームは恋人同士、親子、友達同士と強い繋がりごとで分けられています。

その垣根を越え、チームの垣根を越え、テーマポートの枠を超え、デザイナーの枠を超え、彼らはバージを乗り換えていくのです。

チップとデールは二人で一つなのでここでも一緒に乗り換えていきます。二人で一つなので。

 

乗り換えた先の組み合わせも他ではなかなか見ることが出来ない組み合わせになっています。

世界の恋人ミッキーマウスグーフィーのツーショットってなかなかレアです。

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いやまさか私も違うファッションテーマのチームのキャラが合流しただけで泣くとは思ってなかった。

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合流た後、乗り換える先のバージに駆けていく後ろ姿がこんなに尊いなんて思ってもみませんでした。

 

 

初年度あんなにいがみ合って「自分のデザインが一番」と言っていた4人のデザイナー達。

彼らの為にミッキーたちが用意した「プレゼント」がチームをシャッフルしての「衣装替え」でした。

これ、ショーの中盤辺りなんですけどもうこの辺からアホほど泣きながらシャッター切ってました。泣きすぎだと思って自分で軽くドン引きして、周りを見渡したら周りのオタの方達もみんな泣いてたから私おかしくない。大丈夫。

 

ミッキーとグーフィースチームパンクに、

ミニーとデイジーシェリーメイはアクアポップに、

チップとデールアール・ヌーヴォーに、

ドナルドとジェラトーニマジックリアリズムに衣装チェンジします。

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チップとデールだけ揃った写真なかった…

それぞれのチームで衣装の見せ方が違ってスチパンはめちゃくちゃかっこいいポーズしてたり、

アクアポップはティーンズ雑誌のトップモデルみたいなポーズしてたり、

アール・ヌーヴォーは2人でいつも通り可愛い動きしてて、

マジックリアリズムはお互いでもう片方にちょっかいかけてたりしました。仲良くしなさい…

 

 

 

そして衣装チェンジした後、それぞれのファッションをみてデザイナー達が驚き、喜び感動する姿が本当に初年度のギスギス感からは考えられなくてめちゃくちゃ感動しました。

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スチームパンクのお衣装に着替えたグーフィーアホほどかっこよくて脳が溶けました。天才…

 

 

カイト

カイト。人名ではないです。

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これです!そう!ディズニーのショーで飛んでるの見ませんか?

ショー見てても一般の方からの歓声が、キャラクター登場時の次に大きいカイトが飛んだ瞬間です(当社比)

 

ショーの中盤や終盤で飛ぶことが多いんですが、今回のファッショナブルではカイト飛んだ瞬間に泣く人多かった気がします。私も泣いた。

カイトには4連と5連があるんですが、

よっっっぽど無風じゃないと5連って飛ばなくて一番端の白いカイトはカットになっちゃうんですよ。春のイースターの季節は特に天候が不安定なので4連になってしまうことが多いんです。

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上は4連、下が5連です。

 

カイトを拡大すると見えるんですが、

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みて!!これみて!!!!!!下から順に

アール・ヌーヴォー

スチームパンク

マジックリアリズム

アクアポップ

のモチーフがついてるんです!

本来ならここまででもいいのですが、実はカットされがちな5つ目には、

曲線のデザインが使われています。

実は去年もこのデザインは使われているので偶然だとは思うんですが

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35周年のこの衣装のイメージなのかなぁ…なんて思ってました。個人の勝手な見解です。

 

天候がギリギリの時に気合で4連飛ばしてくれてたり、ラスト近いと風出てても5連飛ばしてたり本当にありがとうございました。

 

カイト飛ぶタイミングも、今年は衣装チェンジをした後に飛ぶので

サプライズが成功して嬉しそうにするキャラクター達、

驚きながらも新しいファッションを見つけ、感動するデザイナー達の表情と相まって、とっても感動するワンシーンになってました…

 

1回目公演の、青空の中舞うカイトも

2回目公演の、夕陽の中舞うカイトも美しかったです。

 

 

デザイナー

ファッショナブルイースターにはそれぞれ4人のデザイナーがいる話はしましたが、それがこちら。

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右上から時計回りに、

マーメイドラグーンの P.A.オーシャン シーマリン

ミステリアスアイランドの ヒューゴー・ヴェルジュール

アメリカンウォーターフロントのグローリア・デ・モード

ロストリバーデルタのカルロッタ・マリポーサ

 

この4人、初年度(15年)では、みんなそれぞれ自分のファッションが1番だと思っているしほかの3人のファッションは添え物扱い、「引き立て役」と言う始末で、いがみ合ってばかりでした。

昨年の公演(17年)では.認め合いつつも最終的にやっぱり自分のファッションがいちばん!…となってました。

それが今年ではすっかり仲良くなってて、とても微笑ましかったです。

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ヒューゴー(左)がグローリア(右)になにか話しかけて、それに対してグローリアが笑ってたり…

ほんとに仲良しになっちゃって…(´;ω;`)

 

表情もすごく柔らかい表情をするようになって、今までほかのファッションテーマのコーナーでは興味無さそうな顔をしていたのに、今では周りのダンサーさんと一緒に踊ってたり。

 

アクアポップダンスの時に後ろで踊るカルロッタさん、アール・ヌーヴォーの時にバージの上で楽しそうにダンスしてたヒューゴー、スチパンダンスをちょっとだけ真似して照れ笑いするカルロッタさん。全部全部初年度の様子からは想像出来なくて…

ファッショナブルイースターの中に「人は変われる」というフレーズ、テーマがありますが3年かけて彼らも変わったんだなぁと思いました。

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笑顔の君たちは太陽さ…!

 

個人的にはヒューゴーが切なさと喜びを噛み締めたような表情をした後に空を見上げる仕草が1番グッときました。言葉じゃなく表情で語る男…

このデザイナーたち、4人ともそれぞれ熱狂的なファンがいて、それぞれ上陸するポイントや、デザイナーがダンスするところの真ん前ポジションはそのファンで埋まるほどでした。

中にはダッフィーくんに同じ衣装を着せていたりアクセサリーがデザイナーっぽいものだったり…昨年までやってた某手下の熱気にも近いものを感じました。

オリジナルキャラクターでしたがたくさんの人に愛されていてその姿にもウルウルしてました。

 

 

35周年要素

さて冒頭の方で今年は東京ディズニーリゾート35周年のメモリアルイヤーということはサラッと触れましたが

今年のファッショナブルイースターにも35周年のテーマ、「Brand New Day」が使われています。

ショーの終盤に

グローリア「皆様、いよいよクライマックスです!私たちの最高にグローーリアスで!」

オーシャン「最高にポップで!」

カルロッタ「最高に力強く!」

ヒューゴー「最高にハッピーなセレブレーションの始まりだ!」

のセリフのあとから35周年のテーマになるんですが

その瞬間のデザイナー達が楽しそうで楽しそうで…

ディズニーシーの15周年の際にはイースターは開催しなかったため、こういう周年のお祝いをみんなで出来るのは実は最初で最後でした。

嬉しそうに35周年のお祝いをするデザイナーもいれば、周りのダンサーさんたちの表情を見て満足げに頷くデザイナー、ステージの中央で女神のごとく春を喜んでるデザイナーもいて。

 

この姿が見れてよかった、と思いました。

 

みんな個性もバラバラだからお祝いの仕方も違う。でも今は同じ祝祭の中で一緒に祝ってる。

3年前の春あんなにバラバラだった彼ら。ここまでひとつになれた。

その姿が見れただけで幸せだった。

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メインステージで女神のごとく春を喜ぶグローリアさんは筆舌に尽くしがたいので映像を見てください。ブログの意味…

 

 

 

歌詞

ここまでつらつら書いてきましたが、まだもう少しだけお付き合い下さい。次は歌詞についてです。

 

初年度の歌詞で

ミッキーたちがデザイナーに向けて呼びかけるのが

 

結びあおう こころとこころ
人と人 分かり合えるはず
ひとりじゃ何も出来ないから
助け合い分かちあおう…

 

でした。それを受けたダンサーさんたちがそれぞれの衣装の一部交換してを文字通り「分かち合い」、認めあい始めます。

それを見たデザイナー達は、

オーシャン「なんかおかしなことになってるよ?」
グローリア「でも、悪くないかも…」

と戸惑いつつ見守ります。

 

 

心を結ぼうよ

きらめく時 共に過ごそうよ

 

結びあおう こころ
人と人 分かり合えるだろう
誰もみんな1人じゃないよ
助け合い認め合おう

 

という歌詞がありました。

 

誰もみんなひとりじゃない。ひとりじゃ何も出来ないからみんなで助け合い、認め合い、分かち合おう。きっと人と人は分かり合える。

 

単純だけど、なかなかできない事だなとも思います。でもこんなに日常生きててうまくいかないからこそ、こんな単純な事が心に刺さりました。

 

この2つ目のフレーズは2017年の公演でも使われています。

やっぱりまた自分のファッションが1番というデザイナー達に向けてミッキーたちが語りかけるように使われています。

 

そして今年の公演では

こころを開いて

想い交わし 人は変われる

 

結びあおうこころとこころ 

人と人 分かり合えるだろう

誰もみんなひとりじゃないよ

笑い合い 分かちあおう

 

この歌詞の裏でミッキーたちはバージを乗り換えていきます。

その後の歌詞がこちら。

 

結びあった こころとこころ

人と人 分かり合えた時

胸の中に何かが光る

新しい 輝きが

明日に向かって溢れだしてく今

 

2年かけて結んだこころ。沢山いがみ合って、けなしあったけど、その分たくさんたくさん開いて交わした想い。

その結果がミッキーたちからのプレゼントの衣装替えだったのかと思うと、いがみ合っていたのもきっと無駄じゃなかったんだろうと思えます。サプライズが成功してそれぞれのチームで喜ぶキャラクター達がきらきら輝いててとっても可愛かったです。

 

 

 

最後に

ディズニーのショーなんて、

「みんな友達!みんな仲間!仲良しハッピー!」

が根底に流れる大きなテーマです。

それでもここまでいがみ合う様子を描いたりショーはやはり少なかったように思います。

デザイナーという形でオリジナルキャラクターを作ったのも前例があまりないようです。

デザイナーという形で生身の人間を使いった分、届くショーになったのかな…と思います。

最終日が近づくにつれて、座り見で見てる周りの人達もみんな涙目でうるうるしながら見てるのがとても印象的でした。きっとみんな感じることは同じだったのかなぁ…

そして、完全版公演のラストとなった最終日前日の公演終わりの拍手の大きさが何よりも物語っていました。

 

 

 

何はともあれこのショーが無事に3年間公演できたこと、そしてデザイナー達が「ひとつの海で繋がってる」と言うほど仲良くなった事が本当に嬉しいです。

まだしばらくロスは続きそうですが、彼らが伝えてくれたことと、笑顔、そして

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バリイケメンだったスチパングーフィーを思い返して、秋のディズニーハロウィンを待とうと思います。

 

 

 

 

3年間、春の奇跡をありがとう。

Fashionable Easter FOREVER!