誰がために鐘は鳴る?

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春の祝祭

※個人的見解を多分に含みます。あくまで一個人の見解となります。

 

 

ディズニーイースターの季節が終わりました。

毎週2日、多い週は4日。

舞浜にディズニーイースターのショーのために通っていました。字面にすると改めて正気じゃないなと思いましたが私よりもっと通ってる人はいるのであえて触れないでおきます。

今回、イースターの期間に行われていたのは「ファッショナブルイースター」です。

以下は公式サイトから引用。

 

 

カラフルで華やかなコスチュームを身にまとったディズニーの仲間たちと、アメリカンウォーターフロントロストリバーデルタなどの4つのテーマポートから集まったイースターファッションに身を包んだアーティストたちによる、春の祝祭。(公式サイトより) 

との事で少し補足すると ミッキーとミニードナルドとデイジーグーフィーとマックスチップとデールの4グループに分かれ、

それぞれアメリカンウォーターフロントアール・ヌーヴォーミステリアスアイランドのスチームパンクロストリバーデルタマジックリアリズムマーメイドラグーンのアクアポップのテーマに合わせたファッションを披露してゲストと一体となり春を祝うファッションの祭典となっています。

華やかなコスチュームに個性豊かなデザイナーたちでとても人気のあるショーで、私も秋のディズニーハロウィンとこのショーのために年間パスポートを買いました。

また、今年は

東京ディズニーリゾート35周年“happiest celebration

が開催されているため、ダブルで祝祭感があります。めでたいね!

 

 

 

 

ファッショナブルイースター、私は2ヶ月ほどのイベント期間の中で合計34ステージ、見ていました。1日2公演だったことを考えると…ヒッ

それほどまでにのめり込むのには理由があるんです。このショーの魅力を思い出を交えつつ備忘録としてここに残しておきます。暫しお付き合いいただければ幸いです。

 

 

 

 

衣装について

ファッショナブルには「流行の最先端」という意味があるそうで、その名の通りファッショナブルイースターではミッキーたちがそれぞれ華やかなコスチュームで登場します。

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こちら右上から

ミッキー&ミニーのアール・ヌーヴォー優美な曲線が特徴的な華麗なデザインのコスチュームです。

その下がドナルド&デイジースチームパンク歯車や針金、機械的なデザインが特徴になっていて洗練されたものになっています。

その下がグーフィー&マックスのマジックリアリズム自然の力強さを表したデザインになっていて、草花のモチーフが多く使われています。

左側2枚がチップ&デールのアクアポップ。

キラキラと輝く水面を思わせるラメの効いたデザインにヒトデや貝などの海の仲間たちが彩豊かに飾られています。

 

そして全デザイン共通なのは頭にかぶっているイースターバニーボンネット。

うさぎの耳を模した飾りがついたイースターの帽子の事なのですが、こちらも全デザインそれぞれのファッションのモチーフがふんだんに盛り込まれていてとても洗練されたものになっています。私はデザイナー4名にそれぞれ大きめのハムを送りたいです。

初年度の2015年ではそれぞれのファッションデザイナーがデザインしたお衣装になっていて、少し違うものになっているのですが、(こちらも可愛らしいです)

2017.2018年のショーで着用されたこのお衣装は「デザイナーのデザインを元にミッキーたちがアレンジを加えた」ものになっています。こちらもハムを贈りたい

 

2017年までは各テーマポートにわかれそれぞれのファッションを披露し合うファッションショーだったのですが、

今年行われたファッショナブルイースターは、

各テーマポートのコーナーが終わった後にミッキーからある一言が。

 

 

「君たちがもっと仲良くなれるように僕達からプレゼントを用意したんだ!」

 

 

そういってハーバー沿岸全域に散る仲間たちの名を呼び、それまで乗っていた自分のチームの船(バージと言います)から別のデザイナーのバージに、チームの枠を超え乗り換えていきます。

お気づきかとは思いますが、それぞれのチームは恋人同士、親子、友達同士と強い繋がりごとで分けられています。

その垣根を越え、チームの垣根を越え、テーマポートの枠を超え、デザイナーの枠を超え、彼らはバージを乗り換えていくのです。

チップとデールは二人で一つなのでここでも一緒に乗り換えていきます。二人で一つなので。

 

乗り換えた先の組み合わせも他ではなかなか見ることが出来ない組み合わせになっています。

世界の恋人ミッキーマウスグーフィーのツーショットってなかなかレアです。

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いやまさか私も違うファッションテーマのチームのキャラが合流しただけで泣くとは思ってなかった。

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合流た後、乗り換える先のバージに駆けていく後ろ姿がこんなに尊いなんて思ってもみませんでした。

 

 

初年度あんなにいがみ合って「自分のデザインが一番」と言っていた4人のデザイナー達。

彼らの為にミッキーたちが用意した「プレゼント」がチームをシャッフルしての「衣装替え」でした。

これ、ショーの中盤辺りなんですけどもうこの辺からアホほど泣きながらシャッター切ってました。泣きすぎだと思って自分で軽くドン引きして、周りを見渡したら周りのオタの方達もみんな泣いてたから私おかしくない。大丈夫。

 

ミッキーとグーフィースチームパンクに、

ミニーとデイジーシェリーメイはアクアポップに、

チップとデールアール・ヌーヴォーに、

ドナルドとジェラトーニマジックリアリズムに衣装チェンジします。

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チップとデールだけ揃った写真なかった…

それぞれのチームで衣装の見せ方が違ってスチパンはめちゃくちゃかっこいいポーズしてたり、

アクアポップはティーンズ雑誌のトップモデルみたいなポーズしてたり、

アール・ヌーヴォーは2人でいつも通り可愛い動きしてて、

マジックリアリズムはお互いでもう片方にちょっかいかけてたりしました。仲良くしなさい…

 

 

 

そして衣装チェンジした後、それぞれのファッションをみてデザイナー達が驚き、喜び感動する姿が本当に初年度のギスギス感からは考えられなくてめちゃくちゃ感動しました。

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スチームパンクのお衣装に着替えたグーフィーアホほどかっこよくて脳が溶けました。天才…

 

 

カイト

カイト。人名ではないです。

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これです!そう!ディズニーのショーで飛んでるの見ませんか?

ショー見てても一般の方からの歓声が、キャラクター登場時の次に大きいカイトが飛んだ瞬間です(当社比)

 

ショーの中盤や終盤で飛ぶことが多いんですが、今回のファッショナブルではカイト飛んだ瞬間に泣く人多かった気がします。私も泣いた。

カイトには4連と5連があるんですが、

よっっっぽど無風じゃないと5連って飛ばなくて一番端の白いカイトはカットになっちゃうんですよ。春のイースターの季節は特に天候が不安定なので4連になってしまうことが多いんです。

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上は4連、下が5連です。

 

カイトを拡大すると見えるんですが、

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みて!!これみて!!!!!!下から順に

アール・ヌーヴォー

スチームパンク

マジックリアリズム

アクアポップ

のモチーフがついてるんです!

本来ならここまででもいいのですが、実はカットされがちな5つ目には、

曲線のデザインが使われています。

実は去年もこのデザインは使われているので偶然だとは思うんですが

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35周年のこの衣装のイメージなのかなぁ…なんて思ってました。個人の勝手な見解です。

 

天候がギリギリの時に気合で4連飛ばしてくれてたり、ラスト近いと風出てても5連飛ばしてたり本当にありがとうございました。

 

カイト飛ぶタイミングも、今年は衣装チェンジをした後に飛ぶので

サプライズが成功して嬉しそうにするキャラクター達、

驚きながらも新しいファッションを見つけ、感動するデザイナー達の表情と相まって、とっても感動するワンシーンになってました…

 

1回目公演の、青空の中舞うカイトも

2回目公演の、夕陽の中舞うカイトも美しかったです。

 

 

デザイナー

ファッショナブルイースターにはそれぞれ4人のデザイナーがいる話はしましたが、それがこちら。

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右上から時計回りに、

マーメイドラグーンの P.A.オーシャン シーマリン

ミステリアスアイランドの ヒューゴー・ヴェルジュール

アメリカンウォーターフロントのグローリア・デ・モード

ロストリバーデルタのカルロッタ・マリポーサ

 

この4人、初年度(15年)では、みんなそれぞれ自分のファッションが1番だと思っているしほかの3人のファッションは添え物扱い、「引き立て役」と言う始末で、いがみ合ってばかりでした。

昨年の公演(17年)では.認め合いつつも最終的にやっぱり自分のファッションがいちばん!…となってました。

それが今年ではすっかり仲良くなってて、とても微笑ましかったです。

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ヒューゴー(左)がグローリア(右)になにか話しかけて、それに対してグローリアが笑ってたり…

ほんとに仲良しになっちゃって…(´;ω;`)

 

表情もすごく柔らかい表情をするようになって、今までほかのファッションテーマのコーナーでは興味無さそうな顔をしていたのに、今では周りのダンサーさんと一緒に踊ってたり。

 

アクアポップダンスの時に後ろで踊るカルロッタさん、アール・ヌーヴォーの時にバージの上で楽しそうにダンスしてたヒューゴー、スチパンダンスをちょっとだけ真似して照れ笑いするカルロッタさん。全部全部初年度の様子からは想像出来なくて…

ファッショナブルイースターの中に「人は変われる」というフレーズ、テーマがありますが3年かけて彼らも変わったんだなぁと思いました。

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笑顔の君たちは太陽さ…!

 

個人的にはヒューゴーが切なさと喜びを噛み締めたような表情をした後に空を見上げる仕草が1番グッときました。言葉じゃなく表情で語る男…

このデザイナーたち、4人ともそれぞれ熱狂的なファンがいて、それぞれ上陸するポイントや、デザイナーがダンスするところの真ん前ポジションはそのファンで埋まるほどでした。

中にはダッフィーくんに同じ衣装を着せていたりアクセサリーがデザイナーっぽいものだったり…昨年までやってた某手下の熱気にも近いものを感じました。

オリジナルキャラクターでしたがたくさんの人に愛されていてその姿にもウルウルしてました。

 

 

35周年要素

さて冒頭の方で今年は東京ディズニーリゾート35周年のメモリアルイヤーということはサラッと触れましたが

今年のファッショナブルイースターにも35周年のテーマ、「Brand New Day」が使われています。

ショーの終盤に

グローリア「皆様、いよいよクライマックスです!私たちの最高にグローーリアスで!」

オーシャン「最高にポップで!」

カルロッタ「最高に力強く!」

ヒューゴー「最高にハッピーなセレブレーションの始まりだ!」

のセリフのあとから35周年のテーマになるんですが

その瞬間のデザイナー達が楽しそうで楽しそうで…

ディズニーシーの15周年の際にはイースターは開催しなかったため、こういう周年のお祝いをみんなで出来るのは実は最初で最後でした。

嬉しそうに35周年のお祝いをするデザイナーもいれば、周りのダンサーさんたちの表情を見て満足げに頷くデザイナー、ステージの中央で女神のごとく春を喜んでるデザイナーもいて。

 

この姿が見れてよかった、と思いました。

 

みんな個性もバラバラだからお祝いの仕方も違う。でも今は同じ祝祭の中で一緒に祝ってる。

3年前の春あんなにバラバラだった彼ら。ここまでひとつになれた。

その姿が見れただけで幸せだった。

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メインステージで女神のごとく春を喜ぶグローリアさんは筆舌に尽くしがたいので映像を見てください。ブログの意味…

 

 

 

歌詞

ここまでつらつら書いてきましたが、まだもう少しだけお付き合い下さい。次は歌詞についてです。

 

初年度の歌詞で

ミッキーたちがデザイナーに向けて呼びかけるのが

 

結びあおう こころとこころ
人と人 分かり合えるはず
ひとりじゃ何も出来ないから
助け合い分かちあおう…

 

でした。それを受けたダンサーさんたちがそれぞれの衣装の一部交換してを文字通り「分かち合い」、認めあい始めます。

それを見たデザイナー達は、

オーシャン「なんかおかしなことになってるよ?」
グローリア「でも、悪くないかも…」

と戸惑いつつ見守ります。

 

 

心を結ぼうよ

きらめく時 共に過ごそうよ

 

結びあおう こころ
人と人 分かり合えるだろう
誰もみんな1人じゃないよ
助け合い認め合おう

 

という歌詞がありました。

 

誰もみんなひとりじゃない。ひとりじゃ何も出来ないからみんなで助け合い、認め合い、分かち合おう。きっと人と人は分かり合える。

 

単純だけど、なかなかできない事だなとも思います。でもこんなに日常生きててうまくいかないからこそ、こんな単純な事が心に刺さりました。

 

この2つ目のフレーズは2017年の公演でも使われています。

やっぱりまた自分のファッションが1番というデザイナー達に向けてミッキーたちが語りかけるように使われています。

 

そして今年の公演では

こころを開いて

想い交わし 人は変われる

 

結びあおうこころとこころ 

人と人 分かり合えるだろう

誰もみんなひとりじゃないよ

笑い合い 分かちあおう

 

この歌詞の裏でミッキーたちはバージを乗り換えていきます。

その後の歌詞がこちら。

 

結びあった こころとこころ

人と人 分かり合えた時

胸の中に何かが光る

新しい 輝きが

明日に向かって溢れだしてく今

 

2年かけて結んだこころ。沢山いがみ合って、けなしあったけど、その分たくさんたくさん開いて交わした想い。

その結果がミッキーたちからのプレゼントの衣装替えだったのかと思うと、いがみ合っていたのもきっと無駄じゃなかったんだろうと思えます。サプライズが成功してそれぞれのチームで喜ぶキャラクター達がきらきら輝いててとっても可愛かったです。

 

 

 

最後に

ディズニーのショーなんて、

「みんな友達!みんな仲間!仲良しハッピー!」

が根底に流れる大きなテーマです。

それでもここまでいがみ合う様子を描いたりショーはやはり少なかったように思います。

デザイナーという形でオリジナルキャラクターを作ったのも前例があまりないようです。

デザイナーという形で生身の人間を使いった分、届くショーになったのかな…と思います。

最終日が近づくにつれて、座り見で見てる周りの人達もみんな涙目でうるうるしながら見てるのがとても印象的でした。きっとみんな感じることは同じだったのかなぁ…

そして、完全版公演のラストとなった最終日前日の公演終わりの拍手の大きさが何よりも物語っていました。

 

 

 

何はともあれこのショーが無事に3年間公演できたこと、そしてデザイナー達が「ひとつの海で繋がってる」と言うほど仲良くなった事が本当に嬉しいです。

まだしばらくロスは続きそうですが、彼らが伝えてくれたことと、笑顔、そして

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バリイケメンだったスチパングーフィーを思い返して、秋のディズニーハロウィンを待とうと思います。

 

 

 

 

3年間、春の奇跡をありがとう。

Fashionable Easter FOREVER!